PRIME ROSEは1985年にペルシャ猫のブリーディングからスタートしました。
元々犬好きで、猫になど触った事もなかったある日の事、一頭のペルシャに出会ったのがきっかけでした。その子に出会っていなければ、現在の動物達と暮らす生活はしていなかったでしょう。
そこから、色々な方々、色々な猫達との出会いがあり、現状に満足する事なく、切磋琢磨を繰り返しながら、様々なショーキャット繁殖、チャンピオンの完成を経て、キャットショーの最高峰、CFAにおいても賞歴を重ねながら、PRIME ROSEというキャッテリーネームもブリーダー名も全国に知っていただけるようにまでなり、 1985年から引退までの間に多数のチャンピオンを完成させました。

1992年に著者から猫の本の出版に伴い、協力を求められた内容が1993年に出版されました。
「お風呂が好きなネコもいる 著/新沢ひろ子」
インタビューと共に当キャッテリーのムーニー(Ronlyn Moonlight Magic of Primerose)、コッコ(Primerose June Bride)の写真が掲載されています。

猫をブリーディングしている間も、いつもアメリカンコッカースパニエルが傍にいました。
暫く猫のブリーディングをしていると、やっぱり猫(ペルシャのみ)も可愛いかもしれないな、と思いつつ、アメリカンコッカースパニエルの、あの愛くるしい顔を見る度に、微笑まずにはいられませんでした。
思い起こせば、物心ついた頃から小型犬が何頭か家にいたので人生のトータルでは、猫よりやはり犬の方がつきあいが長いようです。
アメリカンコッカースパニエルに本格的に取り組み始めたきっかけは、猫の人気の衰退と共に、 あれほど活気のあったキャットショーも、寂しいものになりつつあった頃、ずっと猫を始めた時から思い描いていた、究極の子猫(WHITE,BLUEEYE,FEMELE)が産まれ、 その子とならどんなに素晴らしいショーになるだろう。そう思い、毎日の成長をとても楽しみにしていた頃です。
ところが、自分の中での最終地点だったその子猫が突然亡くなってしまい(産まれつき体が弱い子でした)、もう二度と同じ子に巡り合えないと思うと気がどっと抜けてしまい、 あまりにも大きな失意と喪失を抱え、猫界から引退する事を決心したのです。
その辛い時期も、アメリカンコッカースパニエルは寄り添い、慰めてくれました。そして、新しい力をくれたのです。
これからはこの子たちと歩んでみよう。
そう思いましたが、犬のショーについてはその時、まったく考えてはいませんでした。
(ハンドラーに預けてショーに出してもらうと言うのは、長年、オーナー一人で手入れから全てをするキャットショーをやってきた私にとって、可愛がっている子を預ける事が考えられなかった為)
オーナーハンドラーも考えましたが、その直後に交通事故で利き腕の機能を奪われ、断念せざるをえませんでした。
ですが、転機が訪れました。 現在、預ける事に抵抗を持たなくなったのも、素晴らしいハンドラーとの出会いがあり、遡ればそこに至る形を整えて下さったトップブリーダーとの出会いがあります。

ここまで歩んできて、いつも思うのは、私がここまで犬や猫達に関わって生きてこられたのは、どんな時も傍にいてくれた犬、猫達と素晴らしい方々との出会いのおかげです。
犬たちも私たちが生かしているのではない、犬たちが私たちに生きる力を与えてくれているのです。
まだまだこの世界では若輩者であり、新参者ですが、犬たちの成長と共に私自身も成長していけたらと思っております。


ペルシャもアメリカンコッカースパニエルもどちらも同じ、たったひとつしかない命達です。
1985年から変わる事無く持ち続けている情熱と誇りにかけ、これからも終わりなき探求を続けていきたい所存です。

そうして、私と同じ様に少しでも多くの方が最高のパートナーに出会える事を祈っております。


PRIME ROSE 代表